tetoの日記

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カンボジア旅行記③

最高の瞬間を見るなら朝は早い。4時半にはガイドが迎えに来るので、4時には起きて準備をしないといけない。

まだ真っ暗闇の中車から降ろされる。ガイドが懐中電灯を持たせてくれた。これがないと右と左も分からないほどの暗闇だ。

よく道も分からない中ガイドの後をひたすらついていく。日本は街灯があるからここまでの暗闇を経験することはない。

ここで時間が経つのを待つように言われ、ガイドは煙草を吸いに去っていった。

しばらく経ってうっすらと空が明るくなっていく。その中で黒色に浮かび上がる影。周りの人達もカメラを手にその時間を待つ。

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美しい。私の目に映る美しさは一眼レフのカメラにも映らない。今までたくさんの絶景を見てきたけれど、写真に私が見たものが写ったと思ったことはない。

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私はこんなところに立っていたのか。周りが明るくなってようやく状況が分かった。

時間が早すぎるのでガイドにコテージに送り届けられ、9時過ぎに遺跡に再び向かう。まずはアンコールトムだ。アンコールはサンスクリット語で「都市」トムはクメール語で「大きな」という意味をもつ。

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アンコールトムは約3キロメートル四方の遺跡で、約8メートルの外壁と南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの城門で囲まれている。

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中には多くの遺跡があるが、印象深かったのはピミアナカスという天上の宮殿と呼ばれる遺跡だ。

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この建物には9つの頭を持つ蛇の神が宿っていて、王は毎晩美しい女性の姿へと変身したこの神と交わらなければならなかったという伝説があるらしい。なので王だけが通うことができた神聖な場所だった。

この階段は後付けでできたもので私も実際に登ることができたが、記憶が正しければ手すりがなかったので、降りるのが非常に怖かった記憶がある。

アンコールトムを出て東側にあるタ•プロームという遺跡に向かう。ここも元々は仏教寺院として11世紀に建てられ後にヒンドゥー教の寺院に改宗された。

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昔は栄えていたがアンコール王朝が衰退すると共にこの遺跡も崩壊が進み、19世紀半ばに発見されるまで人知れず密林の中で眠っていた。

見て分かる通りガジュマルの木に浸食されている。これを撤去するかどうかの議論があったそうだが、これも遺跡の一部としてあえて残しているらしい。この木が遺跡に不思議な迫力を与えている。

長くなるので後半は別に書きます。