カンボジアの旅行の思い出を書き連ねてきたが、ここで一つのお店を紹介する。アンコールクッキーというお店だ。シェムリアップでツアーに参加すれば、行くことになる可能性が高いと思う。
ここは日本人の女性が立ち上げたお店だ。小島幸子さんという方で、昔カンボジアでガイドや日本語教師を経験する中でカンボジア人の優しさや大らかさに触れ、教師としての契約が終了し30代に差し掛かった小島さんは人生で起業という大きな決断をされたそうだ。
旅行記の中にも書いたが、カンボジアは貧しい国だ。１日3ドル以下で生活している人がたくさんいる。小島さんはカンボジア人が援助という形でなく、自立して生きていく為の雇用を生み出したかったらしい。
最初はバイトを掛け持ちしながら苦労されたようだが、私がカンボジアを訪れた時には、すでにシェムリアップを代表するお土産となっていた。
このブログを書くために調べていて驚いたことだが、小島さんは2016年に会社の経営を他の方に委譲したらしい。理由は「一人で経営していると私の器以上に会社が成長しないということを痛感したから。」とのことだ。
自分で信念を持って立ち上げた会社だから、我が子のように可愛いはずなのに、会社の為にそうした決断ができることに感銘を受けた。
今はカンボジアでは珍しい完全無農薬を目指したファームを運営しているそうだ。そんな"マダムサチコ"さんのブログから素敵な言葉を引用する。
"AとBとどちらがいいのかを迷うことではなくて、AでもBでもどっちでもいいんじゃないかな、それよりもどちらでもいいから選ぶことから始まるんだなと思います。選ぶことは覚悟であり、新しい未来へのスタートだから"
