オールドマーケットに着くと午前中なので果物や野菜などの生鮮食品がたくさん売られていた。お土産屋さんは閉まっている所が殆どだが所々店を開けている。
街を観察すると、お年寄りは殆ど見つけることができない。ここではあえて深くは触れないが、カンボジアはポル•ポト政権時代の悲しい歴史がある。
カフェに入り適当に食事を済ませてコテージに戻った。昼からベンメリア行きのツアーに参加するからだ。ベンメリアはラピュタのモデルになったという説がある遺跡だ。しかし他の国でも同じようなことを何度か聞かされたので本当かどうかはわからない。
ツアーバスで一時間半ほどかけて遺跡に向かう。ガイドが所々カンボジアについて説明してくれる。トゥクトゥクのドライバーは車両のローンを抱えていることが多いので返済が大変だとか、カンボジアの一般人は一日3ドルで生活しているとか。
遺跡周辺に着くとバスから降りて一行は遺跡へと歩き出した。ガイドは私達に念のために草むらには入らないように忠告した。有名な観光地は撤去されているから安全だが、カンボジアには未だに600万個もの地雷がまだ埋められているとされている。
所々木が侵食している。
空気は澄んでいて綺麗だ。大勢いた中国人観光客がインスタ映えする写真を撮ろうと時間をかけるので、なかなか前に進むことはできない。
一通り美しい遺跡を見てバスで街に戻った。私はホテルではなく、パブストリートという繁華街でおろしてもらった。
パブストリートを歩くと、AJINOMOTO!とよく声をかけられる。これに反応するかどうかで日本人かどうかジャッジするらしい。日本人女性はカンボジアでよくナンパされる。気が弱くお金持ちだとされている日本人女性との結婚に憧れている人も多いそうだ。普通のカンボジア人は大金を稼ぐのは難しいので、結婚して日本でお金を稼ぎたいのだ。
アンジェリーナ • ジョリーがトゥームレイダーの撮影の間通ったというレストランでパスタとドリンクを頼んだ。同じく隣に一人で座っていた女性が話しかけてきた。韓国人で一人旅で遺跡を見に来たらしい。しばらく話した後、その女性は先に食べ終わり別れの挨拶をしてお店を出ていった。
再び一人でご飯を食べだすと、次は反対側に座っていた白人の老夫婦が話しかけてきた。スウェーデンから観光に来たらしい。欧米では一人で外食をするのは寂しく恥ずかしいことに思われがちなので、女一人でご飯を食べている私のことを心配して話しかけてきてくれたのかもしれない笑。
しばらく話した後優しそうな老夫婦に別れを告げて会計を済ませた。私はクラブなど夜遊びはしない人間なので、目に入った本屋に立ち寄り気になった本とポストカードを買ってトゥクトゥクでコテージに戻った。海外でトラブルに遭わない秘訣の一つは夜九時以降は一人で出歩かないことである。
ちなみにこのパブストリートはビールが1ドルで飲めるので、飲むのが大好きな人には最高の場所だと思う。明日はいよいよ一番有名どころの遺跡を廻るツアーだ。