tetoの日記

思いのままに書いています。🇯🇵🇺🇸🇪🇸

カンボジア旅行記①

私はカンボジアシェムリアップ空港にいた。死ぬまでに観た方が良い観光地として一位をとっているアンコールワットを観るためだ。

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日本のパスポートは世界一強いとされていて基本的にはビザなしで行ける国がほとんどだが、カンボジアは日本人としては珍しくビザが必要な国だ。カンボジアは観光で成り立つ貧しい国だからビザからも収入を得たいのであろう。

事前申請して行くこともできるが、郵送する手間が面倒だった私は空港でビザ手続きをすることに決めていた。

所定の用紙に必要事項を書き込み、お金と用紙を係の人に渡す。しばらく待たされて、私の名前が呼ばれた。取りに行くと私の名を呼んだおじさんがパスポートと私の顔をじっと見比べてから、私にパスポートを渡すふりをして手を引っ込めた。

困惑しておじさんの目を見ると、おじさんは私の名前を再び呼んで悪戯にニヤリと笑った。「Welcome to Cambodia!」

入国審査諸々を終わらせ、空港を出たのは結局深夜1時を過ぎていた。ホテルを個人手配し、事前にメールで無料送迎をお願いしていた私は不安になった。空港の外には名前を書いたボードを持った人がたくさんいる。その中で私の名前を見つけて駆け寄った。

Hi, I'm sorry to have kept you waiting.(待たせてごめんなさい) 

No problem, Miss. (大丈夫ですよ、お嬢さん)

暗闇の中トゥクトゥクに乗り込む。トゥクトゥクは写真のような乗り物だ。街灯もほとんどない暗い道をひたすら走って行く。30分ほど揺られ、暗いコテージの前に停まる。運転手にチップを多めに渡すと、彼は嬉しそうに微笑んだ。

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到着したのは2時を過ぎていて当然受付には誰もいない。フロントに置いてある電話で呼ぶとすぐに出てきて部屋に案内してくれた。部屋の鍵は簡単に外から開けられそうなほど簡易なもので少し不安になった。長時間の移動で疲れていたので、その日は簡単に身支度をして眠りについた。

朝ドアノブをガチャガチャと回す音で目を覚ます。何かと思うと部屋におじさんが入ってきた。驚きで一気に目が覚める。掃除の人が間違えて入ってきたらしい。一時間後にまた来てと伝えると申し訳なさそうに出ていってくれた。

暗い中到着したので外の雰囲気は全く見えていなかったが、同じような部屋が独立していくつもあるらしい。隣にいた白人のカップルと目が合い会釈した。こんなところに女一人で泊まっているから不思議に思われたかもしれない。

私は簡単に化粧をして、日本では絶対に着ないようなTシャツとパンツに着替え、日焼け防止用のパーカーを羽織った。お金を持ってそうに見られるとトラブルの元だからだ。道でトゥクトゥクを捕まえて、オールドマーケットという市場に行ってくれるように頼んだ。トゥクトゥクに乗る時は予め値段交渉することが大切だ。

 

続く