tetoの日記

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読書メモ【最新の脳科学で脳を鍛える方法】

邦題では一流の頭脳というタイトルで売られていますが、最新脳科学で脳を鍛える方法が書かれた本です。

☆まとめ☆

過酷すぎない有酸素運動を定期的に行うと脳が若返り記憶力が高くなる。ストレスにも強くなり食欲がおさまることでダイエット効果もある。ADHDうつ病が改善する。ゲームをする前に運動をすると、ゲームでさえも更に上手くなる。

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☆本のポイント☆

○一時間程度の散歩を習慣にしている成人の前頭葉を定期的に計測すると、物理的に前頭葉は成長することが判明した。

○運動を定期的にすると、ストレスホルモン(コルチゾール)が次第に出にくくなるのでストレスに強くなる。

コルチゾール血中濃度が増えると腹部に脂肪が蓄積する。その上高カロリーな物が食べたくなる。運動をすることでコルチゾール血中濃度は下がり食欲は収まるようになる。→痩せやすくなる。

○運動をするとADHDが改善する。一日5分の活発な行動でも変化が出る。ADHD遺伝的多様体は狩猟民族には有利に働くが、農耕民族には不利に働く。

○運動には抗うつ剤以上の改善効果がある。しかし、ランニングを一回につき30分以上は続ける必要がある。できれば週3回以上行う方がいい。運動の方が抗うつ効果があることは儲からないのであまり広まらない。

○25歳ごろから脳は一年で約0.5%ずつ小さくなる。これは脳に新しい細胞が生まれないことと関係する。しかし運動をすると脳細胞の新生を促す。

○アルコールや薬物は加齢を加速させ、海馬の萎縮を早める。通常海馬は一年で約1%縮むが、心拍数が上がる持久力系トレーニングを一年続けたグループは海馬が2%大きくなった。(週に3回、40分、早足で歩いただけ)

→つまり早足で歩いたり走ったりするだけで脳の老化が食い止められ、むしろ若返り、記憶力まで強化できる。

○レバースティックを動かすようなゲームをする前に運動をしたグループの方がよりゲームが上達した。

○過酷すぎる運動は短期記憶という点ではマイナスになる。脳の記憶を向上する為には、少し長めに歩いたり30分歩くくらいで充分。

○暗記の能力は有酸素運動によって高まり、連想記憶は筋トレで高まる。どちらかを選ぶなら有酸素運動の方が有利。運動は特に理系科目の成績を伸ばす。

○毎日意識的に歩くと、認知症の発症率を40%減らせる。